サイトの使い方とスコアの説明

本サイトでは、YouTubeチャンネルの動向を、再生数・高評価・コメント数など複数の要素から分析し、独自の指標としてスコア化しています。
チャンネルIDを入力するだけで、自動的にデータを取得し、視覚的にわかりやすいレポートとして表示されます。特にYouTubeチャンネルを運営されている方にとっては、各種の指標を手動で計算する必要がなく、直感的に状況を把握できるようになっています。

また、自身のチャンネルだけでなく、他のチャンネルとの比較や競合分析にも使えます。これからYouTubeを始めようと考えている方には、伸びているチャンネルの傾向を把握する手がかりとして、すでに投稿を行っている方にとっては、同じジャンルで活動する他のクリエイターとの比較を通じて、投稿内容や方向性を見直す際の参考としてご利用いただけます。


各指標の説明

各指標はすべて、過去3~5本分の動画の投稿内容から得られたデータに基づいて算出されています。ただし、以下のような場合には正確なデータが取得できず、スコアが算出されないことがあります。

  • 動画が公開された直後で再生数が少ない
  • メンバーシップ限定公開となっている
  • 取得したデータにショート動画が含まれている
  • 投稿者が特定の国・地域からの視聴をブロックしている
  • その他、動画が視聴できない状態にある(削除、非公開、URL変更など)
  • コメント設定を無効にしている

※スコアの算出に用いる指標や基準値は、YouTubeの仕様変更や利用動向の変化、アルゴリズムの見直しなどに応じて調整することがあります。

成長性

成長性とは、YouTubeチャンネルにおいて「チャンネル登録者数以上に再生数が伸びているか」を示す指標です。このスコアでは、チャンネル登録者数に対してどれだけ勢いよく再生数が伸びているかに着目しています。

仮に、現在のチャンネル登録者数が100人で、再生数も100人前後のような動画の投稿が続いているケースでは、チャンネルの成長の可能性は限りなく低くなることが予想されますが、登録者数が100人で、再生数が1000回だと10倍になり、高い成長性スコアを得ることができます。逆にいうと、YouTubeを成功させて登録者数を増加させていくためには、高い成長性スコアを得ることは必須となります。

YouTubeでは、再生数が最もわかりやすく、かつ重要な評価指標の一つです。もちろん、アナリティクスを活用すれば視聴時間、チャンネル登録率やクリック率といった詳細なデータも確認できますが、当サイトではYouTube APIを通じて取得できる情報をもとに、簡易的な分析を行っています。成長性スコアが高いほど、今まさに伸びているYouTubeチャンネルであり、今後の成長可能性の高いYouTubeチャンネルである可能性が高いと判断できます。

世界観構築性

世界観構築性も再生数に着目しているという点では成長性と同じですが、このスコアでは特に、YouTubeチャンネルが一貫したテーマや雰囲気、世界観を維持しているかどうかに着目しています。

次に、登録者数が100万人いるYouTubeチャンネルを例に挙げて説明します。登録者数100万人のYouTubeチャンネルでは登録者数の数倍である、300万再生や500万再生の動画を投稿し続けることができるかというと、不可能ではないものの非常に難しいと言えます。

このことから、十分な登録者数を持つYouTubeチャンネルを「成長性」と同じ基準で評価してスコア化することは適切ではありません。このため「世界観構築性」では、成長性とは異なる観点から再生数を評価しています。チャンネルが成長を終えて、十分なファンを獲得した後に、世界観が維持され、既存のファンに刺さる動画を継続的に投稿して安定的な再生回数を得られているかを測定する指標となっています。チャンネルの成長がひと段落した後、動画投稿を続けているにもかかわらず、世界観構築性のスコアが低い場合は、何らかの改善策や方向性の見直しを検討する必要があると考えられます。また、登録者数が多いチャンネルでも、挑戦的な試みで視聴回数が伸び悩み、再生数にバラつきが出ている場合には、スコアが低く算出され、反対に登録者数が少ないチャンネルでも、企画がうまくヒットして十分な再生数がある場合には高いスコアが算出されることがあります。

高評価アクション率

YouTube分析における高評価アクション率は、その名の通りですが、投稿された動画の再生回数に対して視聴者が高評価を行った割合を示す指標です。これは視聴者の明示的な肯定的反応の一つであり、動画に対する満足度や支持の度合いを測る重要な指標として位置づけられます。

再生数だけでは視聴者の感情や評価の傾向を読み取ることは困難ですが、高評価アクション率が高い場合、動画の内容が視聴者にとって価値があり、かつ共感を得ている可能性が高いと考えられます。なお、ペット系チャンネルや癒し系コンテンツでは、高評価の割合が比較的高くなる傾向があります。このようなジャンルでは、コメントよりも高評価という形で好意が表れる傾向が強いです。なお、賛否が分かれるような動画においては、視聴者からの当然の反応として高評価・低評価の双方が多く集まります。しかし、当サイトで算出する「高評価アクション率」は高評価の数のみに基づいて計算されているため、低評価が多く存在していたとしても、それが指標に直接的な影響を及ぼすことなく、本指標が高く算出される場合があります。

コメント反応率

コメント反応率もそのままの意味ですが改めて説明します。最近投稿された動画において、再生回数に対してどの程度コメントが寄せられているかを示す指標です。視聴者の関与度(エンゲージメント)を測るうえで、非常に重要な要素のひとつとされます。私もデータを取得しながら気付いたことですが、本指標では、YouTubeの仕組み上、視聴者のコメントに対して返信する投稿者のコメントもカウントされています。つまり、投稿者が積極的に返信を行うことでコメント全体の件数が増加し、結果としてコメント反応率が高まります。したがって、視聴者との双方向的なコミュニケーションを意識し、丁寧な返信を心がけることで、コメントしやすい雰囲気が醸成され、コメント欄が活性化し、やがてはチャンネルのコアなファンの獲得につながっていくものと考えられます。

エンゲージメント指数

エンゲージメント指数とは、YouTubeチャンネルの動画に対して視聴者がどの程度関心を示し、反応を返しているかを定量的に測る指標です。具体的には、最近の動画の投稿における「高評価」および「コメント」の両方の件数をもとに、再生数に対する視聴者の関与度合いを総合的に算出しています。

たとえば、再生数が多くても高評価やコメントが極端に少ない場合、視聴者の満足度が低い可能性があります。一方で、再生数がそこまで多くなくても、コメントや高評価が活発であれば、熱量の高い視聴者層を抱えていることが伺えます。

総合スコア

総合スコアとは、ここまで説明した複数の指標(成長性、世界観構築スコア、エンゲージメント指数)をもとに、YouTubeチャンネルの最近の動画の投稿内容から、総合的に評価したスコアです。また、当サイトは、まだあまり知られていないものの、成長の可能性が高い面白いYouTubeチャンネルを発見することを目的の一つとして運営しているため、総合スコアにおいては世界観構築性よりも成長性の指標を重視しています。